NK HOLDINGS – ASEANと日本をつなぐ 農業バリューチェーンの戦略的ハブ
参照URL:
https://baogialai.com.vn/hoi-nghi-ket-noi-giao-thuong-giua-doanh-nghiep-tinh-gia-lai-voi-doanh-nghiep-
nuoc-ngoai-post326608.html
https://baogialai.com.vn/san-pham-cua-doanh-nghiep-gia-lai-co-hoi-vao-thi-truong-kho-tinh-nhat-ban-post328888.html
2025年、ベトナム・ザライ省で開催された「貿易振興・輸出発展会議」において、NK HOLDINGS株
式会社は、ASEANと日本をつなぐ農業サプライチェーンの先駆者として強い印象を残しました。
Kristina Hagiwara (Kristina Catherin Romanova)会長のもと、NK HOLDINGSは単なる輸入業者や投
資家ではなく、持続可能な地域型農業エコシステムの設計者としての立場を確立しつつあります。
日本代表団が、Tieu Le Chi胡椒の生産地であるNam Yang農業サービス協同組合(Nam Yang Agri & Service Co-op)を
訪問している様子
ザライ省 — NK HOLDINGSの戦略的生産拠点
ベトナム中部高原に位置するザライ省は、豊かな農地と高い生産性を誇る同国屈指の農業生産地域で
す。
- コーヒー: 97,000ヘクタール、年間250,000トン以上
- 黒胡椒: 13,000ヘクタール、年間約47,000トン
- ゴム: 約80,000ヘクタール、年間約117,000トン(乾燥ラテックス換算)
- カシューナッツ: 数千ヘクタール、年間約12,000トン(原料)
- ハチミツ: 年間1,500トン以上(主にコーヒーの花、ゴム樹、天然林由来)
この豊かな基盤の上に、NK HOLDINGSは、以下のような主要協同組合や農業パートナーと連携し、一
貫型の農業サプライチェーンを構築しています。
- Phuong Di Beeはちみつ協同組合
- Nam Yang農業サービス協同組合
- BaKaコーヒー農園
- Hai Binh Gia Laiカシューナッツ会社
- Vinh Hiep株式会社
これにより、栽培地から日本の食卓までの完全トレーサビリティが確保されています。
(JP)日本の代表団が、BaKa Coffee Farmを視察している様子
NK HOLDINGS – 地域資源を国際基準へと架け橋に
NK HOLDINGSは単なる買い手にとどまらず、現地の農家や中小企業の信頼できるパートナーとして、
原料生産地の開発支援、加工プロセスの標準化、品質改善を推進。国際的な安全・品質基準への準拠を
目指しています。
また、日本国内では、グループ企業K’LUXE JAPAN合同会社が日本市場の品質基準や消費者嗜好に合致
する製品のみを厳選・出荷しています。
その取り組みの一環として、近年は日本企業の代表団が現地視察を実施。BaKaコーヒー農園や
VinhHiep社などの施設を訪問し、日本側の信頼拡大とともに、NK HOLDINGSの国際連携における中核
的役割を再確認しました。
日本の代表団が、Vinh Hiep Coffee Factoryを視察している様子
ザライ発、世界が認める価値ある農産物
ザライ省の農産物の魅力は、単なる生産量だけではありません。その独自の自然環境と文化が育んだ
「土地の個性(テロワール)」にあります。
- 日照豊富な高原地帯
- 肥沃な赤色火山性土壌(バサルト)
- 代々受け継がれる農業文化
Chư Păh地区のアラビカコーヒー、Đức CơのGia-rai族が育てるカシューナッツ、中央高原の天然林か
ら採れる野生はちみつなど、どの製品にもこの土地ならではの風味と物語が宿ります。
伝統的な農法に最新の加工技術を融合させることで、自然な風味を保ちつつ、食の安全性・一貫した品
質・トレーサビリティを実現。日本をはじめとする高度な市場要求にも対応します。
日本の代表団が、Hai Binh Cashew Joint Stock Companyを視察している様子
ASEAN–日本の未来:食の安全保障と持続可能な輸出
会議にて登壇したNK HOLDINGS会長のHagiwara氏は、次のように述べています:
「ベトナムの自然資源と独自製品は非常に魅力的である一方で、高品質農産物の供給量はまだまだ不
足しています。NK HOLDINGSでは、ベトナムのみならずラオスやカンボジアにも原料生産地を拡大
し、国際基準に基づいた農法・物流・加工技術への投資を通じて、アジア全域の食の安全保障と安定
供給に貢献してまいります。」
また、今後は日本の小売・スーパーマーケット・EC市場に向けて、コーヒー、カシューナッツ、はち
みつ、胡椒、マカダミアナッツ、ドライフルーツ、ハーブ素材などの主要加工品の本格展開を予定して
います。
NK HOLDINGSは、ザライ省の各企業およびラオス・アッタプー省政府と、6件の協力・投資に関する覚書(MoU)を締
結
スマート農業とESGへのコミットメント
NK HOLDINGSは、単なる商流構築を超え、ESG(環境・社会・ガバナンス)原則に基づいたスマー
ト農業モデルを東南アジアで実装しています。
- 技術移転(センサー・AI・自動灌漑など)
- 高度加工への投資
- ブランド構築支援
- 国際基準に基づく価値創出
これらの取り組みにより、現地の中小企業や農家の生産能力と輸出競争力を向上させ、東南アジア農
業の国際化を力強く後押します。